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2008年10月20日月曜日

ヨーグルトを横着して自作する

自分で作るヨーグルトが安くてうまいなら買うより作った方が良くね


乳酸菌は腸に到着した場合、糖を食べてpH2前後の強酸性(胃酸と同じくらい)の乳酸を生産し、乳酸により大腸菌などの悪玉菌を撃退します。死んだ悪玉菌は便と共に排出されます。

腸内を良好に保つことによって体調がより良くなり副作用として便通も良くなります。



要するに私はヨーグルトはうまい上にとっても体にいいからどんどん食べたらいいと思うと主張したい。



ヨーグルトがどれだけ素晴らしいものかを伝える一環として、うまい上にどれだけ簡単にヨーグルトが作れてしまうのかを試していきたいと思いました。



そもそもヨーグルトなんてそこらにセール品として置いてありまして値段は大したことはありません。しかし、明治乳業がすすめる毎日100g以上の摂取を実践するとなると、出費の大きさを考えなければなりません。


なぜブルガリアヨーグルトの500gなのかと申しますと、ただでかいだけでなく特定保健用食品なんです。小さいブルガリアヨーグルトは特定保健用食品じゃないんです。ここ大事。

特定保健用食品に認定されるためには国に審査をしてもらう必要がありまして、その審査が大変めんどくさいということからも特定保健用食品という名を冠した製品はそれだけで凄いことなんです。無論名前だけでなく、ブルガリアヨーグルトに至っては常温で食べると下剤になるほどの整腸作用があるので機能面での文句もありません。

酸っぱいヨーグルトの方が乳酸菌がたくさんいて、腸に到達する菌の量も多くなるということですから、同じ量を食べるのにもでかいブルガリアヨーグルトの方が良いのです。



開けたら3日で食えという注意に従うならばヨーグルト1個を3日で消費するとして1日分が260円÷3日=86.66円。

対して自家製ヨーグルトだと155円+26円=181円で550gで、1日分が181円÷3日=60.33円となり、これは自家製ヨーグルトの世代が代わるにつれて値段が安くなっていきます。

1日当たりは26.33円の差ですが、1ヶ月で790円、1年で9611.66円の差です。



9600円支払って手間なくヨーグルトを食べる価値はあるだろうか……?

いや否、自分で作って節約するべし!



――とテンションが程良く上がったところで自家製ヨーグルトを早速作ってみましたので成り行きをご覧ください。

主な手順



  1. ヨーグルトを買ってくる

  2. 牛乳も買ってくる

  3. 買ってきたヨーグルトを食べて減らす 使う牛乳の1/10の量を残す

  4. 牛乳を温める

  5. 残したヨーグルトと温めた牛乳を混ぜる

  6. 通常は30℃~40℃で発酵させるところを常温発酵

  7. 冷蔵庫で冷やす



ヨーグルトを買ってくる


ブルガリアヨーグルト外観

今回はみんな大好きブルガリアヨーグルトを使います。

ブルガリアヨーグルトのこだわりについては明治ブルガリアヨーグルト倶楽部を参照して頂くとして、本場ブルガリアから種菌を提供してもらえる唯一の会社が明治乳業でありそこで作られる由緒正しいヨーグルトなのですが、うまい安い効くと三拍子揃ったヨーグルトで私の好物の一つです。



値段は近所のスーパーで186円(税込)でした。

無調整牛乳も買ってくる


明治おいしい牛乳外観

明治乳業繋がりで明治おいしい牛乳を使います。



蛋白質の変質が小さいと言われる低温殺菌牛乳も一応は探しましたが、全て「130℃2秒」の超高温瞬間殺菌が施された牛乳で、低温殺菌牛乳は売っておりませんでした。


低脂肪牛乳でもヨーグルトはできるそうですが、初めてのヨーグルト作りは材料だけでもセオリー通りにします。



牛乳の値段は500mlが141円(税込)(1000mlが248円(税込))。基本的に無調整牛乳であれば何よく、近所のスーパーでは128円~280円と安いものから高いものまで揃っており相場は大体140円程度でした。



ヨーグルトと牛乳のメーカー希望小売価格の差が105円もあったというのに小売店では随分差が縮みましたね……。

もうここでかなりテンションが落ちていますが、続きます。

買ってきたヨーグルトを食べて減らす 使う牛乳の1/10の量を残す


今回使う牛乳の量は500mlで、全てをヨーグルトにします。

使う牛乳が500mlならば50gのヨーグルトが必要です。別段ヨーグルトの量が30gでも10gでもヨーグルトはできるかも知れませんが、失敗のないようにレシピ通りいきたいと思います。



さて、使うヨーグルトの量が分かれば使わないヨーグルトは食ってしまってよろしいわけです。



ヨーグルト メープルシロップがけ

ヨーグルト メープルシロップがけ

うまそうだろ……これ、携帯電話のカメラ(130万画素)で撮って美味しく変換で加工しただけなんだぜ……。(加工前の写真

牛乳を温める


菌が発酵しやすいように牛乳を温めます。目指すは大体40℃。



500Wの電子レンジを使用した場合

1kWh=860kcalより

500Wh=430kcal

8.3W分=7166.66cal(1分間に7166.66kcalのエネルギー)

7166.66cal÷500ml(g)=14.33℃(1分間に14.33℃上げる)

10℃の牛乳を2分間加熱すると約38℃

――という計算ができますので、500mlの牛乳は500Wの電子レンジで2分間温めます。(温度計で測定したところ大体38℃になっていたことを確認しました)



なお、電気代は1kWh=22円換算で500mlあたり1.13636円です。



今回は38℃に調整しましたが、もう30秒ほど温めて45℃くらいにした方が良いかも知れません。

残したヨーグルトと温めた牛乳を混ぜる


ヨーグルトと牛乳を混ぜた何か

あとは混ぜます。よくかき混ぜます。ちゃんと発酵してくれるように菌に願いを込めます。

これまで使用する食器などは全て消毒する方が好ましいですが、乳酸菌自体の殺菌力が強いのであまり神経質になる必要もないかも知れません。

通常は30℃~40℃で発酵させるところを常温発酵


ヨーグルトの最適な発酵温度は本来30℃~40℃とされています。

わざわざ発泡スチロールで保温庫を作ったりするのは面倒です。金を出してヨーグルトメーカーを買うのであれば節約する目的上本末転倒です。ケフィアが常温で発酵するのでヨーグルトもいけるやろ的に横着に作っていきます。

この日の気温は午後6時の時点で20℃。冷蔵庫の中でもはっ酵は進むの?のページによれば「ゆるやかに発酵」の領域ですが、発酵するのですから大丈夫でしょう。



もっとも、ここで失敗したくない方は30℃~40℃で発酵された方が良いと思います。



さて、いよいよ牛乳とヨーグルトを混ぜた「なんか(ヨーグルトになる予定なもの)」を発酵させていきます。

買うのも食うのも温めるのも混ぜるのも失敗しようがありませんが、発酵は最も失敗率が高い過程です。――といっても何もできることはありません。



そういうわけで、気長に放置

ヨーグルトになる予定な何か

……ものすごく不安だ……。



肌寒いこの季節、パソコンのHDDの上にでも置こうかと考えましたが、こういうときに限ってHDDがあまり熱くなかったりするのでそれはやめておきました。

ブラウン管があるならばその上、こたつがあるならばその中など、50℃を越えない(50℃で菌が死滅)最適なところがあるならば、発酵場所としておすすめです。

冷蔵庫で冷やす


ヨーグルトになったであろう何か

前日19時半に仕込んでその翌日の11時半に開けた「なんか(ヨーグルトになったであろうもの)」です。発酵時間16時間。程度の差があれど通常は8時間程度で発酵が完了しますが、常温発酵なので長めに時間を取りました。発酵すればするほど菌が増えるというものではなく、ある時間を過ぎると(醸すものが無くなって)菌が死滅し始めるので注意が必要です。



一応見た目はドロッとしてヨーグルトっぽくはなっています。



このまま食べても良いですが、菌の活動を落ち着かせるために冷蔵庫に入れると良いでしょう。匂いも押さえられ、液状であったのも少し固まります。

試食


自家製ヨーグルト

市販のものと比べると……すごく……液状です。



お味の方は……まあ、ヨーグルト。多少牛乳の風味が残っています。それが逆に新鮮でうまくも感じますが。

結果的には発酵が足りなかったようです。自家製ヨーグルトを種にして新しい世代の自家製ヨーグルトを作ろうかと思いましたが(Wikipediaによると薦められていない)、どうやらこのヨーグルトでは無理そうです。



一応この後にも余ったヨーグルトを追加発酵させてみましたが、乳清が浮きはするものの固形状にはならず、味もあまり変わりませんでした。



ちなみに「自分でヨーグルトなんぞ作って腹壊したりしないのか」という疑問がありそうですが、健康的には全く何の問題もありませんでした

無論安全性を保証するものではありませんが、興味のある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。



さて、結果が芳しくなく、本来の目的からややずれた趣旨の記事になりましたが、ヨーグルトはおいしいよねってことでひとつ。

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