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2008年11月30日日曜日

ADSLからFTTHに変えて便利になるか

先日静岡散歩の管理人が「静岡での光インターネットってどれくらいの速度が出るんだろうかねぇ」なんて曰っていまして、偶然私の家も先日に光インターネットの契約をしまして、11月25日に光回線開通の工事があったため、「開通したら『ADSLから光に変えたらこんなに速くなったよ!』というようなレポート記事でも適当に作ろうかな」と思い立った次第です。



静岡散歩: インターネットの接続速度

回線速度


※回線速度の測定データをご覧になる上での注意

ADSLもFTTHもベストエフォート(できるだけがんばる)のサービスです。

下記の数値は実効値の参考にはなるかもしれませんが、それを保証するものではありません。

契約するプロバイダ、基地局からの距離、回線周りの環境、時間帯、季節など様々な要因によって数値は大きく上下します。それを了解した上でご覧ください。



パソコンのスペック




CPUPentium II 450MHz
メモリSDRAM 100MHz 640MB(内128MBはRAMディスク
LANチップVIA VT6122

ADSLの速度


契約回線:ADSL 12Mbps

プロバイダ基地局からの距離:2kmくらい

測定時刻:午前5時くらい



Yahoo! BB ADSL Speed Checker






Down(kbps)Up(kbps)
1回目4808746
2回目4834746
3回目4867745
平均4836.3333745.66666



BNR スピードテスト






Down(kbps)Up(kbps)
1回目4617.739745.92
2回目4600.215746.97
3回目4594.773745.85
平均4604.2423746.24666



※備考
モデムの連続起動時間が長いと転送速度が落ちることがあります。モデムを再起動すると解消されますが、今回の測定ではモデム再起動前も再起動後も数値に差が見られなかったため、両方のデータを載せるということはあえてしていません。
季節的に気温が低いために機器が安定して動作している所為と思われます。

FTTHの速度


契約回線:フレッツ・光プレミアム

測定時刻:午前5時くらい



Yahoo! BB ADSL Speed Checker






Down(kbps)Up(kbps)
1回目1243536048
2回目1263545276
3回目1243560208
平均12501.66647177.333

どんどんUpが上がってる……



「Yahoo! BB ADSL Speed Checker」による測定値 下り通信速度12435kbps 上り通信速度60208kbps

  (  д ) ゚ ゚

「俺はこれを見たとき、まず自分の目を疑い、目の前にある数値を今一度確認し、そうして思ったね――『値が逆だろ!』と」



BNR スピードテスト






Down(kbps)Up(Mbps)
1回目11907.13750.31
2回目11728.5554.42
3回目11728.5548.78
平均11788.07951.17



※DownよりもUpのほうが速いけどなぜ?

  1. パソコンのスペックが足りない(アップロードは記憶装置から読み込み、ダウンロードは記憶装置に書き込む作業をすることになります。計算が合わないレベルではあるが、記憶装置の転送速度が影響してる?)

  2. LANチップとの相性が良くない(別のパソコンで測定したらDownとUp共に平均30Mbpsくらい出た)

  3. MTUとRWINの設定値が合ってない


予想3・MTUの見直しを試してみましたので、続けて下記をご覧ください。
MTU設定後

MTUの説明や設定方法は、検索するなり、下記でも参照してください。

MTUとRWINの調整方法

窓の杜 - 速度計測・高速化



測定時刻:午後7時くらい

MTU:1410

RWIN:適当



Yahoo! BB ADSL Speed Checker






Down(kbps)Up(kbps)
1回目2451936278
2回目2114936279
3回目2120645276
平均22291.33339277.666



BNR スピードテスト






Down(kbps)Up(Mbps)
1回目38619.34427.58
2回目38351.03426.40
3回目34183.92624.61
平均37051.43326.196666



結論:MTUの値を見直したら速くなった

RWINの値を丁寧に設定すればDownもUpも速くなる余地があるかもしれませんが、とりあえず速くなりましたよ的な報告まで。

まとめ


どれくらい速くなったか少しでも感覚的に分かっていただけるように下記の表を作成しました。

例:20分/2時間5分→ダウンロードに20分、アップロードに2時間5分かかるという意味です。





ADSLFTTH(MTU変更前)FTTH(MTU変更後)
CDと同じ700MBのデータ20分/2時間5分7.5分/2分3.2分/2.9分
128kbpsのMP3の音楽ファイル1曲(4分間)6.5秒/41.2秒2.5秒/0.6秒1秒/0.9秒
フロッピーディスクと同じ1.44MBのデータ2.44秒/15.5秒1秒/0.2秒0.4秒/0.35秒

困ったこと


今現在は「ADSLのほうが良かった」と思うようなことはありませんが、工事した直後はそういうこともありました。

私の経験した苦労が少しでもみなさんに伝わるように手短に説明いたします。

  1. FTTHに契約を変更するという。そのときから江戸川コナンいるところに殺人事件があるように、私いるところに周りで問題が起こるだろう――と確信していた

  2. 業者による光回線の工事完了

  3. 直後LANの配線。配線の設計図がないためかなり難儀をしたけど、1時間くらいかけて配線完了

    かなりややこしいことになってるLANの配線

  4. セットアップ。「かんたんセットアップ」という名のついたCDがWindows2000では動作しなかったため、WindowsXPのUMPCを持ってきてCTUに接続し、UMPCにUSBDVDドライブを接続してセットアップ――しようと思ったらバッテリー切れ。ACアダプタを持ってきてコンセントにプラグインしてセットアップ

  5. セットアップ完了。接続確認完了

  6. 「http://192.168.24.1/」へアクセスし、そのままだとセキュリティ的によろしくないので、ブロードバンドルーター(CTU)へのログインパスワードを変更――しようと思ったらできない

  7. 翌日――NTTのサポートセンターに電話し、「『http://192.168.24.1/』にアクセスし、『MegaBit Gear MR1016』という品番の機器のログインパスワード変更したいができない。なんで?」と聞く。NTT曰く「『MegaBit Gear MR1016』という機器の仕様書はこちらにないので、製造元へ確認してくれ」

  8. 「MegaBit Gear」の製造元の住友電工ネットワークスの総務部に電話。曰く「ここは大阪の総務部。機器の詳しい説明は電話番号教えるから東京の営業部にかけてくれ」

  9. 住友電工ネットワークスの営業部に電話。曰く「確かに『MegaBit Gear MR1016』を製造してるのはうちだけど、NTTにOEM供給してるもので、NTTに電話してこちらに聞けと言われたのは腑に落ちない。こちらは発言できる立場にはないので、NTTに聞いて欲しい」。この時点でこの問題は解決するのだろうかと心底不安になる

  10. NTTに電話。「さっきNTTに電話してから(略)住友電工ネットワークスに電話したら(略)」。曰く「ちょっと詳しく調べたいんで状況を説明してくれ」。「http://192.168.24.1/」のパスワードが変えられないことや「https://ctu.fletsnet.com/」には接続できることなどを説明。若干イライラしたけど紳士に、紳士に。相手も小鳥のさえずりのようにすいませんとか申し訳ございませんとかいうセリフを繰り返していることだし穏便に、穏便に

  11. 「がんばって説明してもらって段々分かってきたけど、この部署からは説明できないので、もっと詳しく説明できる部署へ手配する。折り返しの電話を待っててくれ」

  12. 折り返しの電話。曰く「『http://192.168.24.1/』は確かにCTUのアドレスだけど、普通はそのアドレスを入力してアクセスしてもページが表示されないようになってる」。頭の中が真っ白になった

  13. 「ちょっと状況確認するからまた折り返しの電話を待っててくれ」

  14. 折り返しの電話2。「やはりページが表示されないのが正常な状態。表示されないのが正常であるため、ユーザー名やパスワードも(変える必要がないため)変えられないという仕様になっている(納得――機器内部にあるヘルプが充実してないのもそのせいか)。初期不良かもしれないので交換したい」――私は「機器のイニシャライズだけは試していないのでそれをやってからまた連絡するよ」。ちなみに最初に電話してからここまで来るのに2時間40分かかった

  15. 翌日――NTTへ電話。「イニシャライズしても状況変わらんから機器取り替えてくらはい」。NTT曰く「わかった。取り替えるわ。今日うちにいるー?」

  16. 故障修理の人が家に到着。故障修理担当曰く「『http://192.168.24.1/』に接続できるのは仕様だと思いますが……」。内心昨日の技術者と言ってることが違うぞと考える

  17. 修理担当、昨日の技術者と携帯電話で相談。「仕様では繋がらないということなので、交換してみるわ」

  18. 交換完了。ぴったり30分待てと言われる。故障修理担当にミカンをあげたりする

  19. 動作確認。見事「http://192.168.24.1/」が表示されないことを確認。担当曰く「さっき表示されるって言ったのは『http://192.168.1.1/』(市販されているルーターのアドレスに多い)の間違いでした。ごめん」

  20. 快適なネットライフを手に入れた!


あと、さほど困ったことではありませんが、(私は故障修理担当に聞いたのですが)CTUの設定というのはNTTのサーバに保存されます。CTUがぶっ壊れようともCTUを替えればノンセットアップで使えちゃうというのは一見便利にも思えますが、NTTがCTUの設定を勝手にいじることができるというのはいただけません。

(参考:ぱくぱくブログ ≫ 光プレミアムCTU


おまけ


CTUの設定画面は「https://ctu.fletsnet.com/」にアクセスしなければ出てきません。このアドレスはCTUの内部にあるDNSの設定を利用してアクセスしているので、例えばパソコンでDNSサーバーの宛先をCTUのアドレス以外(「192.168.24.1」以外)に変えますと、アクセスできなくなります。



安全で高速なDNSを提供する「OpenDNS」 - GIGAZINE

OpenDNSを使うにしてもそれでは不便なので、下記のようにすると少しは使いやすくなるかと思います。

  • ローカル エリア接続のプロパティ→インターネット プロトコル (TCP/IP)

  • インターネット プロトコル (TCP/IP)のプロパティ→詳細設定

  • TCP/IP詳細設定→DNS

  • DNS サーバー アドレス(使用順)の矢印でアドレスの順序を変更する


1.ローカル エリア接続のプロパティ→インターネット プロトコル (TCP/IP) 2.インターネット プロトコル (TCP/IP)のプロパティ→詳細設定 3.TCP/IP詳細設定→DNS 4.DNS サーバー アドレス(使用順)の矢印でアドレスの順序を変更する

CTUの設定をしたいときは「192.168.24.1」を上に、設定を終えたときは優先度を下げておけば、設定時以外は上位のOpenDNSのアドレスを使ってくれることになります。



当初は「これくらいの速度が出たよ、やったぁ!」という記事になる予定だったのですが、私の周りではトラブルがつきものです。

実際に「CTUはどの程度までセキュアなのか」といったところをこの後も詳しく調べるつもりですが、件の問題は一件落着――とりあえず記事にして残しておくことにします。

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