700MBのCDを例に取れば、パッケージに書かれている700MBは1MB=1000000byteとして扱っています。しかしパソコンやレコーダーなどでは1MB=1024×1024=1047576byteとして扱っているため、現実には700MB=約668MiBとなり、パッケージに書かれている容量の数値と、本来パソコンで使用することのできる容量の数値に差が出てきてしまっています。
その差の計算方法は、xを容量、aを接頭辞に対応した変数とすれば
((10^3/2^10)^a)x
の式で計算できます。
例:700MBのCDの本当の容量は?
700MB×0.9765625^2=667.572021484375MiB
先日1.5TBのHDDが発売しましたが、実際に使える容量は約1.36TiBです。差が140GiB近くあります。これを理解してる側は別に構わないのですが、そうでない人は大体混乱します。ここまで差が出てきたんですから、業界は2進接頭辞を採用していくべきなんじゃないでしょーか。
これからもHDDの容量が大きくなり続けたとして、未来に1EBのHDDを買ったら890PBしかないじゃないかという時代が来るかどうか――10年くらい先か もしくはHDDが無くなってるか――。
ちなみにSSDやUSBメモリなどの集積回路による記憶媒体はその構造上、2^n(2の累乗)byteの容量であるため、わざわざ計算するまでもなく本当の容量を表示して店頭に売られている――と予想しています。
DVDを焼くときに「DVDは実際にどれくらいのデータが焼けるんだったっけ……?」と迷わなくても良いようなものが欲しいと思い、以下に自家製の計算機を置きました。
利用するなり改変するなりなんなりするなり自由です。
※ファイルシステムが占有する領域もあったりするので、実際はこの計算機で得た結果よりも使える容量が少し減ります。
KiBとKBの違いが分からない人、MiBとかGiBが分からない人、MBもGBもそもそも分からない人は下記を参照。
バイト (情報) - Wikipedia
2進接頭辞 - Wikipedia
SI接頭辞 - Wikipedia
よくあるメディアの本当の容量
メディア | パッケージ表記の容量 | 本当に使える容量 |
---|---|---|
CD | 700MB | 667.572021484375MiB |
DVD | 4.7GB | 4.377216100692749GiB |
Blu-ray Disc | 25GB | 23.283064365386963GiB |
Big Driveの境界 | 137.438953472GB | 128GiB |
FD | 1.44MB | 1440KiB(後述) |
FDは1MB=1000KBとして換算していますが、1KB=1024byteとも換算しています。
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